サウジ紹介

サウディアラビアはどんな国?

日本と親交の深いサウディアラビア王国。国民の相互交流は今後ますます発展してゆく兆しを見せています。近年サウディアラビア王国は観光産業にも力を入れており、日本の皆さんが海外赴任やメッカ巡礼以外の機会を通じて、直接サウディアラビアに接する機会も増えてきました。

このコーナー『サウディアラビア紹介』は、サウディアラビア王国に興味を持ってくださる皆様に、王国の全体像がわかるようにと設けられました。まずはこのページにて王国の基本情報をご覧ください。

アラビア語を学ぶ皆さんが閲覧されることを考慮して、アラビア語に関連した豆知識も織り込んであります。

地理

サウディアラビア王国はアラビア半島の80パーセントを占めており、その首都はリヤードにあります。国土の総面積は約225万平方キロメートルで、その中にはさまざまな市町村があり、それぞれが独自色をもっています。王国は全部で13の行政地区(=州)に分かれて、これらの州はさらに細かい県(計104県)に分けられています。

人口

最近の調査によると、王国の人口は2,808万人となっています。このうち69%がサウディアラビア国籍を保有しています。また、人口全体の14歳以下の人口が全体の約30%を占めています。

 国名

王国の正式国名は「サウディアラビア王国」です。最近は大使館、外務省などにおいてサウディ・アラビア、サウディアラビアと表記されています。これは、もとの発音により近い表記ですが、日本ではまだ「サウジアラビア」という表記が一般的であるようです。

アラビア語

السعودية

العربية

المملكة

読みガナ ←(アッサウーディーヤ) ←(アル・アラビーヤ) ←(アル・マムラカ)
読みかた as-sa`uudiiya al-`arabiiya al-mamlaka
意味 サウード(家)の アラブの、アラビアの 王国

解説

アラビア語においては文字が右から左につづられます。サウディアラビア王国の国名は、右から順に読むと「アル・マムラカトル・アラビーヤトッサウーディーヤ(左は単語をつなげて読んだ場合の発音:それぞれの単語を切り離して読んだ場合は、アル・マムラカ・アル・アラビーヤ・アッサウーディーヤ)」となります。

「マムラカ」は女性名詞で「王国」を意味します。「アラビーヤ」は「アラブの、アラブ人の」という意味の形容詞、また「サウーディーヤ」は「サウードの、サウード家の」という形容詞です。単語のはじめについている「al-」「as-(発音上、「l」が「s」に同化して「al-s…….」ではなく「as-s…….」になります)」は定冠詞で、英語でいうところの「the」にあたります。

 建国

サウディアラビア王国の建国は西暦1932年9月23日です。建国の父は、アブドルアジーズ・ビン・アブドルラハマーン・アルファイサル・アール・サウード国王です。ちなみに、サウディアラビア王国の国名にある「サウディ」というのは、家名に相当する「サウード」という名前に由来しています。

 政体

サウジアラビア王国の政体は王政です。行政権と立法権を担っているのは、国王陛下(写真左)ならびに内閣と諮問評議会です。

アブドッラー国王陛下は内閣総理大臣を兼任されています。また、スルターン皇太子が副首相および国防・航空相兼監察長官を務められています。

 国旗

緑地に白い文字で、イスラームの信仰を象徴する「アッラーの他に神はなし ムハンマドはアッラーの使徒なり」という言葉が記されています。その下に描かれている剣は、正義と、その正義を守る力強い信仰を表しています。

大きさは、縦:横=1:3の割合で、旗のさおは剣のつかの側(この写真でいうと右側)に取り付けられます。

国旗に記されているアラビア文字の読み方

アラビア語では文字を右から左につづります。サウジディアラビア王国の国旗にはアラビア語で「アッラーの他に神はなし ムハンマドはアッラーの使徒なり(ラー・イラーハ・イッラッラーフ・ムハンマド・ラスールッラー)」とありますが、文字が書道のスルス体(日本でいうところの行書体などに相当します)が使用され、デザイン上それぞれの単語が入り組んで書かれているため、アラビア語を始めたばかりの方には少し読みづらく感じられるようです。


7
アッラー
الله
6
ل
4
アッラー
لله

4
ا
3
イッラー
إلا
2
イラーハ
إلاه
1
ラー
لا
رسو
ラスール
6
محمد
ムハンマド
5

上の表を見てもわかるように、国旗には7つの単語が並べられ、これらの単語がイスラームの信仰を示すシャハーダの言葉を形成しています。それぞれの単語の意味は以下の通りです。

  • ラー:「~は(けっして)ない」(否定)
  • イラーフ:「神」(アッラー以外の崇拝の対象のこと)
  • イッラー:「~をのぞいては、~以外には」
  • アッラー(フ):「アッラー(唯一絶対なる神)」

⇒ラー・イラーハ・イッラッラー(フ):「アッラー以外には神は(存在し)ない」

  • ムハンマド:人名「ムハンマド」(預言者・使徒マホメットのアラビア語読み)
  • ラスール:「使徒、神のみ使い」
  • アッラー(フ):「アッラー(絶対唯一なる神)」

⇒ムハンマド・ラスールッラー:「ムハンマドは神の使徒である」

 国章

サウディアラビア王国の国章は、交差した2本の剣と1本のナツメヤシの樹からなっています。剣は力と忍耐を表し、ナツメヤシは生命力、成長、そして繁栄を象徴しています。

 国歌

サウディアラビア王国の国歌は「Sarei Lil Majd Walalya(サーリイー・リル・マジディ・ワル・アルヤー)」です。なお、アラビア語での歌詞は以下の通りです。なお、下のリンクをクリックすると、国歌を聴くことができます。

♪1)サウディアラビア王国国歌(合唱つき)
♪2)サウディアラビア王国国歌(伴奏のみ)

 

سارعـي للمجـد والعلـيـاء
مجّـدي لخـالـق السـمـاء
وارفعـي الخفـاق أخـضـر
يحمـل الـنـور المسـطّـر
ردّدي الله أكــــبــــر
يـــــا مــوطــنــي
موطني قد عشت فخرالمسلمين
عاش المليك للعلـم والوطـن

日本語訳

栄光と高貴に向かい・・・宇宙の創造主に感謝し・・・燃え盛るかがり火あげて・・・再び言わん「アッラーは偉大なり」と・・・ああ わが祖国よ・・・とこしえにムスリムの誇りたれ・・・長命なれ わが王よ 国旗よ わが国よ

宗教

サウディアラビア王国はイスラームの理念に基づいた統治を目指しています。王国の憲法は、統治基本法という法律において、アッラーより下された書である聖クルアーンと、預言者ムハンマドのスンナ(=預言者ムハンマドがのこされた言葉や、なされた行動などについての伝承)であると規定されています。

暦と時間

サウディアラビア王国と日本の時差は6時間です。日本において時刻が正午12時の場合、サウディアラビアの時刻は午前6時となります。

サウディアラビアでは、おもにイスラーム暦(ヒジュラ暦)が使われています。王国では預言者ムハンマドがマッカからマディーナに移住された年(西暦622年)を元年とするヒジュラ暦を主に使用していますが、新聞などでは西暦も併記されています。

このヒジュラ暦は、月の運行に従った太陰暦です。月は全部で12あり、1年は全部で354日もしくは355日あります。日本の旧暦(注:これも太陰暦ですが、閏月で調整を行います)のように閏月がないため、毎年西暦での年月日との間に約11日のずれが出ていきます。

サウディアラビア王国においては、イスラームの祝日はすべてヒジュラ暦に従っていますが、建国記念日(ナショナル・デー:9月23日)だけは西暦に基づいて祝っています。

王国における休日は木曜日と金曜日です。これは、ちょうど日本で言うところの週末(土日)に相当します。また、イスラームの休日には、官公庁が休みとなります。

  • イード・ル・フィトル(断食明けの祭日)
    ヒジュラ暦9月(ラマダーン)の終わりを祝う祭りです。
    ヒジュラ暦9月25日から翌10月5日までがイード休みになります。
    一般企業や金融機関は3~4日程度の休業となります。
  • イード・ル・アドハー(犠牲祭)
    ヒジュラ暦12月(ズー・ル・ヒッジャ)5日から15日までがイード休みになります。
    この間に、王国は世界中からやってくる巡礼者を迎え入れます。
    一般企業や金融機関は3~4日程度の休業となります。

通貨

サウディアラビアの通貨単位はリヤール(略してSR)とハララ(1リヤール=100ハララ)です。1サウディリヤールは日本円でおよそ21円に相当します。