サウディアラビア王国の青年とスポーツ

二聖モスクの守護者ファハド・ビン・アブドルアジーズ国王は、アブドッラー皇太子、スルターン第二副首相とともにサウディアラビアの青年とスポーツ振興に多大の関心を払っています。それを反映して、サウディアラビア王国の青年たちは、自己啓発の途上において数多くの輝かしい業績を達成しています。サウディアラビアの青年福祉庁は、王国の文化、スポーツ、文学、芸術の分野の水準を高める努力を重ねてきました。青年福祉庁のこうした努力は、サウディの青年がアラブ諸国や地域・国際レベルのスポーツ競技大会で優勝したり、優れた成績を収めたり、あるいは文化、芸術分野の展示会や芸術祭で大いに活躍するといった形で現れています。

青年福祉庁は、スポーツクラブやスポーツ連盟を支援するとともに、文化クラブやサウディアラビア青年の家協会を通して才能ある青年たちを精神的、経済的に支援しています。

サウディアラビア文化・芸術協会は1972年に設立されました。青年福祉庁は、この協会を通して、スポーツセンター、会館、青年の家、キャンプ地、公共広場、スポーツクラブの本部など様々なスポーツ施設に対し、必要な機会器具や備品を十分に供給しています。

また同庁は、文学、詩、芸術に関するコンテストを主催したり、王国内外で開催される書籍展示会にも積極的に参加しています。

現在、王国の各地に建設された青年のためのスポーツ施設は72に達しています。サウディアラビアの青年たちは、こうした施設で最新の機会や器具を使って様々なスポーツや文化、芸術活動を楽しんでいます。これらの施設がある著名な都市とそのスポーツセンター、スタジアムは下記の通りです。

ファハド国王国際スタジアム(在リヤード)は、巨大なテントの形をした国内最大規模の施設で世界最高水準の設備を誇っています。50万平方メートルの面積をもつこのスタジアムは、サッカーの試合については7万5,000人から10万人の観客を収容することができます。陸上競技にも使用することができますが、トラックはオリンピック競技規格に基づいて設計、建設されています。スタジアムの食堂は、3,000人を収容することができます。そのほかにも、各種競技ホール、医療サービス、広報サービスの施設が備わっています。

マッカ、マディーナ、ターイフ、カシーム、アブハー、タブーク、アハサー、ハーイル、アル・コバル、ジェッダ、ジーザーン、マジュマア、バーハ、クライヤート、カフジ、カティーフなどの都市にもスポーツセンターが建設されています。

これらの施設は、2万人から3万人の観客を収容できる規模をもっており、陸上競技用トラック、青年の家、野外競技場、モスク、室内競技場、プール、医療センター、クラブホールなどの設備があります。

スポーツクラブは、最高レベルのクラブ、一級レベルのクラブ、二級レベルのクラブの3タイプに区分けされます。

1970年には53だったスポーツクラブの数は、現在では153に達しています。青年福祉庁は、1974年から1997年に至る期間に42億リヤール以上の補助金をスポーツクラブに提供し、王国各地の主要なスポーツクラブのために25の本部施設を建設しました。

1964年に設立されたサウディ・オリンピック委員会には22のスポーツ連盟と委員会がメンバーとして参加しています。これらの組織は、国際スポーツ期間のメンバーであるとともに、アジアのスポーツ機関のメンバーでもあります。7つのアラブスポーツ連盟の本部がリヤードに置かれています。

青年の家が20、公共広場が5、総計3,000の人々が、加盟している文化クラブが12、常設の青年キャンプ場が2つ建設され、多くの人々によって利用されています。

サッカーは国民的人気の高いスポーツですが、サウディ・オリンピック委員会は、たま、アラブ古来のスポーツも競技種目に加えています。こうした種目には、狩猟、乗馬、投擲、水泳などが含まれています。また、世界的なスポーツであるテニス、卓球、自転車競技、徒競争、陸上競技、柔道、テコンドウなどのスポーツも競技種目に加えています。

青年福祉庁は、指導者育成専門学校やスポーツ医療専門病院の建設にも力を注いでいます。

サウディアラビア王国のチームは、湾岸やアラブ地域の競技会で数多く優勝するなど、好成績をあげています。また、王国のチームは、1976年のモントリオール大会からオリンピックに参加しています。モントリオール大会では7種目に、1984年のロサンゼルス大会ではサッカーとアーチェリーに参加しました。

サウディアラビア王国のサッカーチームは、下記に見られるように、輝かしい成績を残しています。

ユース・チーム:

  1. 第1回アジア・ユース杯優勝(カタール、1984年)
  2. 第3回アジア杯優勝(タイ、1988年)
  3. 世界ユース杯優勝(スコットランド、1989年)
  4. 学校大会杯青年部門優勝(チュニジア、1986年)
  5. 第2回、第3回国際友好大会優勝(マスカット、1989年、1991年)
  6. 第7回アラブ選手権優勝(カタール、1998年)

ナショナル選抜チーム:

  1. オリンピック親善杯優勝(リヤード、1978年)
  2. 第8回アジア杯優勝(シンガポール、1984年)
  3. イスラム競技会優勝(トルコ、1988年)
  4. 第9回アジア杯優勝(カタール、1988年)
  5. 3回目のアジア杯優勝(1996年)
  6. ワールドカップ最終戦出場(アメリカ:1994年、フランス:1998年)

サウディアラビア文化・芸術協会は、王国における文化と創作活動を支援する機関であり、リヤードを本部とし、主要都市に9つの支部を置いて活動しています。この活動には、美術などの芸術の奨励、展示会の開催、演劇のプロデュース、公演活動の支援、民族伝統・遺産の継承、芸術の保存、全国民文化プロジェクトの一環としての文化キャラバン公演活動、文化・芸術会議、講演会開催、詩の夕べ開催などが含まれています。

青年福祉庁は、そのほかにも、王国の民衆芸術団、美術芸術運動を奨励しています。同庁は、首都リヤードのジュナードリーヤで毎年開催される民族遺産・文化フェスティバル、書籍見本市、芸術祭などアラブ諸国や世界各地の文化的催しや主要な文化祭に積極的に参加するとともに、伝統芸術文化遺産保存のためのアラブ・センターを運営しています。

同庁の出版活動としては、毎月2回、文化雑誌を発行しています。また、文化関係の書籍を印刷、頒布しています。さらに、サウディアラビア文化・芸術協会と文芸クラブの出版活動を支援・奨励しています。

同庁は、王国内の文芸・思想活動分野の奨励策として、国民文学功労賞を設け、文芸・思想分野において貢献したサウディアラビアの文学者の功績を称え、同賞を授与しています。

同庁は、児童文化にも多大な関心を抱いており、「ファイサル・ビン・ファハド殿下サウディ児童文化賞」を設けました。

同庁は、麻薬撲滅常設委員会のメンバーであり、麻薬の危険性に対する青年、社会人の意識改革を目指した同委員会の麻薬撲滅プログラムを実施しています。

こうした努力とその成果は、大きな業績だと言えますが、これは、青年が祖国の柱であり、イスラム共同体の希望であり、未来を担う世代であるとの観点から王国が青年の育成に抱いている多大な関心を示しているのです。