三木副総理訪サの意義

1973年10月に勃発した第4次中東戦争に際し、アラブ諸国は世界各国に対してアラブを支持するよう呼びかけた。日本政府はファイアル国王が1971年に訪日の際、共同声明の中で、国連安保理決議に基づいた中東地域の平和とパレスティナ人民の権利を支持する旨表明しているにもかかわらず、アラブ産油国より対日石油供給を大幅に削減するとの通告を受けたため、あらためて、アラブ支持を内外に公表した。1973年12月、日本政府は三木副総理を特使としてサウディアラビアに派遣し、ファイサル国王に対し、日本の対アラブ政策を説明せしめ、その結果、同国は、日本を友好国として認めた。そして、同月25日にクウェイトで開催されたOAPEC(アラブ石油輸出機構)の会議で日本を友好国として取り扱うことが正式に決定され、我が国は石油危機を回避することができた。

転載:「アブドルアジーズ王の生涯」
日本サウディアラビア協会出版