日・サ間の文化・教育交流―その2 日本政府の活動

日本伝統文化の紹介
1961年10月、サウディアラビアの学生に柔道を教えるために講道舘の女川6段がジェッダのフィラーハ学園に派遣され、翌年には女川氏に代わり、平沼5段が派遣された。

1962年11月末から12月初めにかけて巡礼見本市船さくら丸がジェッダ港を訪れた。日本商品の紹介にとどまらず船内で茶の湯や日本舞踏が催されたところ、サウディアラビアの人たちの好評を得、連日超満員の盛況であった。

1986年から約8年間、講道舘6段の鳥海又五郎氏が柔道を教えるためリヤード市に滞在した。最初の4年間はサウディアラビア政府の青年福祉庁との契約によるもので、後半の4年間は日本政府の国際交流基金の派遣によるものであった。同氏はサウディ国内の各施設で数多くのサウディアラビアの若者に柔道を基本から教えた。その努力が実を結び柔道がサウディアラビアで広がり、軍や警察でも正課として取り入れられるようになり、有段者も現れるようになった。

1986年11月、サウディアラビアをはじめとするGCC諸国へ国会議員9名を含めた日本青年団が派遣された。派遣団はサッカー・チーム(21名)、バレーボール・チーム(12名)、空手チーム(9名)、柔道チーム(5名)、熊本県グループ(14名)より構成され、各国でデモンストレーションや親善試合が行われた。

1993年2月、柔道・空手・剣道・合気道の専門家32名からなる日本武道使節団がサウディアラビア他中東5カ国を訪問し、デモンストレーションと武道指導を行った。

1995年11月、国際交流基金から空手指導専門員がサウディアラビアに派遣され、2ヶ月間、国内のチームの指導をした。

1997年には、柔道使節団が訪サし、リヤードの体育館でその演武を披露している。

キング・サウード大学に日本語コース開設
1994年、リヤードのキング・サウード大学言語・翻訳学部アジア語科に日本語コースが誕生した。その開設準備のために、1993年から日本人の教員1名が国際交流基金より派遣されている。毎年10名程のサウディアラビアの学生が本コースで学んでいる。

日本文化紹介の展示会、日本人学校
国際交流基金や駐サウディアラビア日本国大使館等が文化事業として、日本建築展(1988年)、日本文化展(1990年)、現代写真展「日本」(1993年)、現代日本ポスター展(1993年)、版画展(1995年)、和太鼓公演(1995年)、生け花展(1996年)などを行っている。

また、リヤードとジェッダに日本人学校があり現地校との交流を通して、子供同志の友好関係も培われている。

転載:「アブドルアジーズ王の生涯」
日本サウディアラビア協会出版