石油危機と三木特使の訪サ

日本のみならず全世界を震撼させ、中東産油国の重要性を人々の胸に深くきざみ込んだ大事件が発生した。1973年10月に勃発した中東戦争に伴う石油危機である。原油の全消費量の約90%を中東産油諸国に依存していた日本はアラブ寄りの政策を発表し、その説明のため1973年12月に三木副総理、1974年1月には小坂元外相を特使としてアラブ諸国へ派遣した。三木特使は12月11日から3日間サウディアラビアを訪問し、日・サ両国の協力推進に関する討議も行い、以下の経済技術協力につきサウディ側と合意した。

  1. 日・サ両国間の経済技術協力協定の早期締結。
  2. 5ヵ年間に100人の日本人技術専門家のサウディ派遣、300人のサウディ研修生の日本受け入れ。
  3. リヤード職業訓練センターおよび王立リヤード電子工業学校の設立に伴う機材供与、専門家の派遣。
  4. 石油化学、製油所、製鉄所、鉱物資源開発などのプロジェクトの促進に対する日本政府の支援。
  5. トラック組み立て工場など民間プロジェクトへの協力。
  6. セメントおよびプラスチックの原材料の緊急輸出。

転載:「アブドルアジーズ王の生涯」
日本サウディアラビア協会出版